aofuji 京都の新規農家の日常

京都市の田舎暮らし 40代新規農家の日常

戻ってきた!再出発農家。ハウスの進行ぐあいと現状…

●ハウスが建ち始めて

予定ではあと2、3日で完成予定ですが昨日の悪天候でどう変わるか…様子を見に前を通ってきましたが地面がぬかるんでいました。

先日、建てていただいている方たち(二人だと聞いてました。)に、コーヒー片手に挨拶に行きました。親子でされていました。

お父さんと息子さんです。息子さんは若そうでした。二十歳くらいかな…本当にケガ等に気を付けて作業していただきたく思います。『そこまで急いでいませんのでマイペースでやってください』とお伝えしましたが…まあ、向こうの都合もあるでしょうし何とも言えませんが、雨上がり、まだ風も強いので気を付けてください!!

先週末の状況

今回建てていますハウスの長さは30mです。間口は5.4mです。パイプは25㎜。アーチパイプ間隔は50㎝ピッチです。

細部の詳細はいろいろありますがわからないので予算面から、農協さんお任せで。

安いメーカーもあるかもしれませんがいつもお世話になっている農協の担当者に基本おまかせで。何かあればその人に言います!。そのためでもあります!!。

 

私的には、これから長いことお世話になるハウスなので中途半端にケチることはしないようにしようと思いました。ですがちゃんとしたものでの最低限の設備にした場合、予算の都合から長さを金額に合わせることになりました。

見積もりは何個かメーカーやバージョン違いでとり、装備の違い、素材の違いで開きがありました。良し悪しは正直わからないし実際使ってみないと…の部分が間違いなくあるので何とも言えなく、とにかく、『可能ならこれが欲しい~』と少し欲を出したもので構成されたものは150万を超え、そこから『まあこれは削っていいか…』と必要以上の装備を削ぎ、素材を変えていくと、130万台ぐらいにはなりました。あーだこーだと、変えた他の見積もりもその間くらい…。

ざっくりとシンプル30mハウスで最低限装備で130万台~150万台くらいです。参考にしていただければと思います。

ちなみに私は前回に書かしていただきましたが、京都市の【農業経営向上支援事業補助金】という令和5年度補正予算の制度を使わせていただきました。

 

補助率はあります!全額ではないですよ!お間違え無く。

 

【農業経営改善に資する機器・設備の導入】を補助してくれるそうです。ちょっと聞いたのですが「この制度は定期的にあるのか」と。今回は臨時的なものらしく毎年あるわけではないとのこと。また違った制度を今後期待しています京都市さん!。こういった農業者にうれしい制度が各市町村でもあるかもしれませんので、何か始めようとされている方、農業を始めようとされている方、いろんな情報があるかもしれませんので、お役所さん(農業振興センター等)にちょいちょい確認していくべきです。

もちろん条件等はありますので担当者さんにご確認を。

 

●育ってきた『はなな』

10月末の退院期間に最低限の作業で播種した『はなな』

 

菜の花】のことです。花が咲く前のつぼみを食べます。ほとんどの人は知っておられるとは思いますが、正直『はなな』なんていうものを作り始めるまではそんなになじみがなく、人生において食べても年1とか(?)のものでした。妻曰く『(妻の)両親は好きやで。よく食卓に並んでた』とのこと。

マジでか…と。

スーパーで並んでいるのを見つけ『あ・・・あった。きれいやな。…まあまあ(の金額)するなあ…』がはななの第一印象でした。

それで、そんなに日常に出てくるものなんだ、と知りました。近所の農家さんで『はなな』をされている方がいたので話を聞きに行き『面白そうだな』と思いスタート。

5年目になりますが自分に合ってる作物だと思っています。

今回は冒頭で言いましたが最低限の作業で播種いたしました。農作業禁止令が出ていたので…。

でも農家は厳しいもの。できたものを売って初めてお金が入ります。今日植えて明日出てお金に変わらないのです…。無収入を長引かせる訳にはいきません。

妻や近所の知り合いに頼み、草を刈り、完全武装(雨がっぱ、長靴、手袋二重、防塵メガネ、マスク、帽子)でトラクターに乗り、息子と石灰だけ撒き、播種機でスーッと撒き、入院に向かいました…。入院中に雨が降り神様に感謝しました…。

そして次の退院時に息子と硫安(窒素分)だけ撒きました。

その前年に土壌調査をしていてだいぶ肥料分が残っているとのことだったのでその程度で大丈夫じゃないかな…と思ってます。このような判断が(まあ合っているかはわからないけど)できるので、定期的な土壌調査は大事じゃないかと思います。

現在のハナナの様子

なんとか月末くらいから採れますように。

『桃の節句』(ひな祭り)が売り時なのです。

これもハナナを始めてから知った一般常識・・・。

 

からし和え≫が一般的だと聞きましたが我が家では、≪ゆがいてポン酢≫が主流。

春は毎日食卓に並ぶようになりましたとさ…。

 

 

 

 

闘病から早、一か月経ちました。

 昨年4月より病院入退院繰り返し12月のクリスマス前に、全項目クリアし退院しました。それからもう一か月…。病名はリンパ腫です。

 当時は、いつまでかかるんだろうと長く感じ不安だった日々も、過ぎ去れば過去のこと。まだひと月しか経っていないことに驚きです。すでにえらい昔のように感じます…。長期入院、重い治療を経験された方ならご存じかもしれませんが、いろいろ考えてしまいます。今までの人生の自分のしてきたことの『反省会』見たいなもの。一瞬くじけそうになる感覚。家族への感謝。妻への謝罪の気持ち…等々。

 この病気に関しては何らかの原因を特定できるものではなくて、自分のせいではないものの、今までの自分の行動の何らかが違っていれば、このような結果にならなかったのではないかという、とらえどころのない後悔。人生は選択肢の連続で成り立っているものだと。

 入院初期には少々のネガティブタイムがありどうしようもないことを悩む時間がありました。ただ行きつく先は『誰のせいではなく運命と割り切ること』になった。どうあがいても自力でどうにかなるものではなく、ほっておけば悪化、良くはならない。処置は早いほうが回復を見込める。こうなると、どうせいつかは治療することになるなら、怖さよりも確実性をとったものの勝ち。妻や家族のみんなに迷惑をかけない確率の高いほうを選ぶべきだ!と、治療開始の決断は早かった。

 治療のつらさに一時期心折れそうになる気持ちがわかった。気持ちが弱かったらここで挫けるのだろうなと思った。3ローテーション目くらいから慣れてきて、この薬をしたら体調的にこう変化する…この日数経過したらこうなる…がわかってきたら対処できることはあり、心構えができることは大きい。まあ、どうしようもないこと、抗えないことのほうが正直多かったのですが…。

 根本的にポジティブにできている自分です。ネガティブタイムは短め。体調的にも気持ち的にも落ち着いている時には『安静』という『時間』が生まれます。スマホゲームは、やっていると虚しさを感じ、YouTubeを見ると寝落ちし半日すぎます…。体が動くとき(動かすことが可能な時)には読書と『退院したらやりたいことリスト作り』に励みました。仕事のこと、家族とのこと、個人的なこと…。スケッチブックを含めほぼ4冊埋まりました。妄想ノートとも言います…。(内容等は今後機会があれば出していきます)

 振り返りだしたらきりがないので振り返り第一弾はここまでで。

 

 そして先日PET検査の結果 完全寛解 と告げられました。本当に良かったです。妻に感謝、病院の先生、看護師、助手の皆さん、近所の手伝っていただいた農家の皆さん、かかわっていただいた皆さんにありがとう!です。これからの命大事にしていきます。

 

 私は農家をしています。脱サラで農家六年目になろうとしていますが、いまだにガムシャラです。夜中まで箱詰めしたり気合根性で仕事していました。だからと言って農家は甘くありません。努力がむくわれることもあればそうでは無いときもあります(むしろ無いほうが大半です)。早く安定した収入を得られるスキルや仕事ローテーションを組みたいと思い、どこまで何をすればどこまでいけるかを試すことが、新規就農者のやるべきことで、厳しさを知ることから今後につなげられると思ってました。机上の空論ではなく、やはり実践、実績から体になじませることが大事だと。

 こういった話も言い出したらいろいろな考え方がありますし、人それぞれな部分もあります。向き不向きがあったり環境、地域性があったりもします。このあたりの話もまたの機会で話せたらと思います。

 ただこのやり方だと体に負荷をかけすぎでした。無茶することが正義!ではないです…。これからはその『がむしゃら』の作業内容の変更をしていきます。限界を超えることが仕事ではない!体調的に完全ではない今だからこそ。

ということで働き方改革です。

 

そのノートに書いた今後のプランの一つ第一弾で【ハウス】の導入です。

今までは路地野菜一本でした。夏秋『ナス』で冬春『はなな』が年間のベースとなる作物でした。少人数(基本一人)でしたので(箱詰め等のフォローに妻や母にお願いしていましたが…)多品目するのは効率が悪いと考え『多量小品目』です。限界を超える量をすることを生業としてきました!まだまだ甘いと。自分に言い聞かせながら・・・安易でしたね。

 

根本的にスタイルを変えようと思います。どのように変わっていくかは今後に期待していてください。

 

・・・この度は京都市さんの【農業経営向上支援事業補助』を受けさせていただけることとなりハウスを建てようと思いました。ほんとうにありがとうございます。今の私にありがたいです・・・

 

 

待望のハウス

予算的に小さめ…

途中の含めると6冊にも・・・

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感想(6件)

ブログはじめました!

2024年も早くも24日。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 私は京都生まれ田舎育ちの40代男子です。この度ブログをはじめようと思ったきっかけは『これから農業を始めたい人』や『農家の人ってどんな暮らしなのか知りたい』『農家のリアルをしりたい』・・・という人向けに何らかのアプローチをできればと思い、つらつらと書いていきたいと思いました。

 基本的にマイペースにやってきたので真剣にゴリゴリにやりたい人には物足りない内容かもしれませんし、正直、科学的根拠等を考えて仕事やれてませんし、いまだ『やってみて判断』『経験からの結果』という曖昧なところで仕事をしている現状です。

 毎年改善点を見つけて、次年度実践してみる・・・を繰り返しています。

 何事も実践あるのみ・・・という一昔前の考え(?)と、それに加え、理想や妄想、夢、等を考慮して、プランを充分検討して行動に移す・・・の真ん中ぐらいの感覚です。理想と現実はある程度把握してきました。就農して五年でおぼろげに見えてきたところです。正直現状厳しいです。安定とは程遠いです。そんな中、昨年2023年春に病気が発覚し入退院繰り返し年末ギリで退院・・・という病院生活をしていました。まさか自分がそんな病気に・・・と思いましたが事実は変えられなく、受け入れるしかありませんでした。現在、治療がひと通り終わり、その結果が来週の1月末にわかるこの段階で、ブログを始めています。

 ちなみに現状【仕事禁止令】が病院の先生から出ています。『土に触らないように・・・』とのこと。何もできない・・・。そんな今、自分が何ができるかを考えました。できること…

     デスクワークで農業!   

…は、不可能ですが、せめて、今までの経験を伝えたり、こんな現状の私のこれからの仕事スタイルがどうなるのか・どうするか・・・の試行錯誤ライフを刻んでいけたらと思います。

 

 自分の経歴やら経験やら出会いやら面白いところがあるかどうかわからないですが気軽に見ていただければと思います。気軽に投稿いたしますので・・・。

 どうぞよろしくお願いいたします。

自然の驚異なる生存力…いやタンポポの綿毛…1月ですが