aofuji 京都の新規農家の日常

京都市の田舎暮らし 40代新規農家の日常

戻ってきた!再出発農家。働き方改革第二弾

アオフジです。

働き方改革第一弾としてハウスができました。

そして第二弾として…

 

ブルーベリー栽培です

この地域では、近所で一件ブルーベリー農園をされている所がありますが、小規模の農園です。そこの方に『この地域』で『いまの気候』では育成が難しいと聞いています。ですが、自分が好きな作物であるということと、理屈的には不可能じゃないこと、ですので、やろうと思いました。

 

ブルーベリー 参考書 買いあさる

 

やってみたい

と思えることがやりがいになり、必然的に収入につながるもの(つなげるもの)だと思います。

以前に、興味があり別地域のブルーベリー園の見学に行かせていただき、現状を聞かせてもらったことがあります。

『正直(運営)きびしい…』と。

 

私はまだ新規就農で6年目になります。6年で農業の何がわかった訳でもありませんが、部分的にわかってきたところがあります。

それは何をしても『一長一短』があるということです。それに対してやる気を生み出せるか(やってやろうという意気込み)、余力があるか(予算面)、で左右されます。

 

どんな作物でも可能性はあります

気候的に、場所的に無理というような『実質不可能』なことは無理ですが、そうでないものならやり方次第です。

『桃』も考えていました。理論的には不可能じゃない気もしますが、ある人に

 

『この地域で長年それをされていない現状(事例が無い)が、なぜなのかを考えたらわかります』

 

と言われ…。ごっとも…と思いました。

 

『できるならみんなやってる。そして稼いでる』

 

という考え方です。

そうですね。自分ごときが考え付くことはみんな考えてますよね…。

イチゴやブドウも近所でされています。柿もこの地域では有名です。

今から同じことをするのが面白くない…と単純に感じ(ひねくれもの)…ブルーベリーです。

 

相談する人によって否定的な人もいるなら肯定してくれる人もいます。正しいことなんて人それぞれです。自分が『するかどうか』です。

失敗しても責任は自分です。悔いが残らない選択肢をしていこうと思います。(でも可能性のないものを追いかけても意味がないですが…)

 

 

導入としてひとまず200本の苗木

 

すべては『やり方次第、考え方次第』

暑すぎるなら日陰にすればいいし、水がなければまけばいい、手が足りなければ雇えばいいし、売り先がなければ見つければいい。いままでにないルートを構築する大変さはあるけど不可能じゃない。それを『行動に移せるか(移すか)』どうかです。

言ってみれば、お金があれば『不可能』も『可能』にできます。天候や気候も機械的に調整することもできますし土や水の成分調整もできます。環境は自分で操作することもやろうと思えばできます。

まあ、『自然現象』にケンカ売るようなことは正直お勧めしませんが・・・大きく道を外れない限り、何をどうするか…可能性は幾通りもあると思います。

 

今まで培ってきた作物の『新しいやり方』をつめる方が正直早い気もします。

そもそも新しいことを始めようと思ったきっかけは

今までやってきた作付け計画では限界を感じたからです。

一人で(家族の助けも少しあっても)これくらいしか稼げない…が見えてきたからです。上限が見えたと思ったからです。

夏場はナスをしています。そして年々ナスの単価が下がってきています。5年前はわりに高かった(私の基準では…)のですがそれ以降は下がりどまりしています。2年前は3年前より1.5倍の本数しましたが収入は変わりませんでした。(単価が低く数量出しても伸びなかった)

これでは正直面白くありません。ナス作りは面白くはありますが体力勝負な部分があります。私は根性で乗り越えていました。ナス農家を辞められる原因のほとんどがこれだろうと思います。これでは体に無理がかかりますし年齢を重ねるごとにキツくなるだろうと思いました。『これを今後ずっと続けたいか』と自分に問いかけると…。

これが新しいことに挑戦したいと思ったことの理由の一つです。

 

でもそれは『自分が一人で背負うこと』前提で考えた事ではあります。手伝ってくれる人がいたら条件が変わることです。やはり手数が大事です。『人を雇うこと』は今後大きくしていこうと思った場合絶対必要なことです。そんな時に、長い目で見たとき、雇うなら『ナスの補助』より『ブルーベリーの補助』で雇う方が、体力的な面で『自分』も『雇用される側』も良いのでは…という考えです。これも理由の一つですね。

 

このナスのように、決められたルートを活かすことも道ですし、無い道を切り開くのも道です。新しいルートは無き道を進むため、困難があることは想像できます。(決められたルートに乗っているからと言って簡単でないことも、おわかりいただけたと思いますが)

 

ですので最初に申し上げた通り

やりたいかやりたくないかに行きつきます。

誰でも仕事はやりたいことをやって稼ぎたいですよね。

 

 

今年の菜の花の現状 菜の花は自分に合っている作物(だと思っています…)

 

今の自分には金銭的に余裕があるわけではありません。昨年は、ほぼ入院していましので入院費も安くはありませんでした。貯金も山盛りあるわけではございません。生きていくギリの現状です。妻に金銭的に不自由させているところも事実としてあります。

でも私が会社員を辞め、自営を始めたきっかけは、自分で『何かを成し遂げた親の背中を子供に見せたい』がためです。

(それは自分の価値観ですのでサラリーマンがどう、という話ではないことも伝えておきます。10年以上勤めていました。サラリーマンの大変さも十分理解してますしカッコよさも知っています。)

そこの価値観は自分のもう一つの顔、元日本画家だったことにつながる気がしています。

何かを創造すること、造り出すことを生業としたいがためです。

農家を始めたときは、絵も時間を作って描いていきたい、なんてことも考えていましたが現実はそんなに甘くはなかった。

農家業に費やす時間の割合がほぼ100になる現状をまだ知らなかった…。

 

画家が絵を描くこと=農業で野菜を作ること

何かを造り出す楽しさ

質の違いこそあれ(内容は全然違いますが!…(-_-;))自分の作った物には変わりありません。楽しめる要素は十分あります。

 

技術職全般に関しては同じようなことがいえるかもしれませんね。

 

昨年の闘病生活時には農業収入は無くなりました。当たり前ですが…

『作れてないから売れないしお金も入ってきません』

農家のリアルです。

 

体が資本です。

農家は元気であることが大前提だ!ということを心掛けないといけません。まさか自分がそんな病気にかかるなんて…と思っていました。(おそらく誰しも思っている事でしょう)

風邪もあまりひかないし、大きい病気は無く、時々腰痛や肩こりに悩まされるぐらいでしたから…

『身体が資本!それは大丈夫!』

と根拠のない自信がありました。それでは駄目ですね…。

 

これからは身体作りと健康維持に充分注意し大事にしないといけないものから目を背けずに向かいあっていきたいと思います。

 

これが私の働き方改革第二弾です

 

最後に

妻への感謝

妻がいたからこそ昨年は家族が生活を維持できましたし、自分のこれからの人生の意味を見出せました。

 

『夢を夢で終わらせない』ってカッコいいことも言ってられないし、40代後半でいい加減なこともしてられないし、進む先の現実の厳しさも十分に考え、家庭のリアルな状況も踏まえ……自己満足で終わらないように、自分で決めたことです。

頑張っていきたいと思います。

 

 

猫カプセル